2026夏アニメの百合枠でまず注目したいのは、『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』と『バンドリ! ゆめ∞みた』です。
どちらも女の子同士の関係性を描く作品ですが、味わいはまったく違います。
『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』は、お酒と学生寮を舞台にした湿度高めの百合ドラマ。
一方の『バンドリ! ゆめ∞みた』は、夢限大みゅーたいぷを主役に、バンドとして生き残ろうとする少女たちの関係性と熱量を描く新シリーズです。
2026夏アニメの百合作品は何を見るべき?
2026夏アニメで「百合」を軸に見るなら、まず押さえたいのは関係性の濃さで選ぶか、青春群像の熱量で選ぶかです。
現時点で特に名前が挙がるのは、『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』と『バンドリ! ゆめ∞みた』の2作品です。
『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』は、2026年4月10日公開のアニメで、製作国・地域は日本。
制作会社はソワネ、1話の再生時間は24分です。
Filmarksではレビュー878件、評価3.8という数字が出ており、評価分布を見ると4.1〜5.0が37%、3.1〜4.0が45%。
つまり、高評価帯にかなり寄っている作品だと分かります。
一方で、感想を追うと「思った以上に百合だった」「濃厚な百合描写は少し苦手」「純粋なお酒アニメとして見たかった」という声もあり、万人向けのゆるふわ作品というより、関係性の湿度を楽しむ作品に近い印象です。
この“好き嫌いが出る”ところこそ、百合作品としてはむしろ強いポイントだと筆者は考えます。
なぜなら、百合アニメは単に「女の子が仲良くしている」だけでは、今の視聴者の心を強く動かしにくいからです。
視線、沈黙、距離感、言葉にしない感情。
そこに踏み込んでいる作品ほど、共感も反感も生まれやすくなります。
『バンドリ! ゆめ∞みた』は、2026年7月2日23時からTOKYO MXほかで放送開始のTVアニメ新シリーズです。
初回は第1話から第3話までの一挙放送が予定され、ABEMA、Prime Video、dアニメストア、Hulu、U-NEXTほかで地上波同時配信も行われます。
百合アニメとして明言されている作品ではありませんが、ガールズバンド、共同体、夢を追う少女たち、ぶつかり合いながら形成される関係性という意味では、2026夏アニメの“百合的に見たい枠”として十分に注目できます。
特に『BanG Dream!』プロジェクトは、キャラクターとライブがリンクするメディアミックス展開が強みです。
Poppin’Party、Roselia、Morfonica、RAISE A SUILEN、MyGO!!!!!、Ave Mujica、夢限大みゅーたいぷといったバンドでは、キャストが実際にバンドを結成し、生演奏のライブ活動も行っています。
この現実と物語の重なりが、キャラクター同士の関係性にも独特の説得力を与えていると感じます。
『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』とは?お酒と寮生活が生む濃厚な関係性
『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』は、大学進学を機に学生寮に入った上伊那ぼたんを中心に描く作品です。
あらすじの出発点は、ぼたんが寮のメンバーと訪れた秩父・芝桜まつり。
そこで、ベンチにひとり座ってお酒を飲む寮長・砺波いぶきと出会います。
ぼたんは、ハイボールをとても美味しそうに飲むいぶきに惹かれ、「私もそれ、飲んでみたいな」という気持ちから、人生で初めてのお酒を口にします。
ここで大事なのは、お酒が単なる小道具ではないことです。
ハイボール、焼酎、ワイン、ウイスキー。
作品内で登場するお酒は、寮生たちが関係を深めるための“きっかけ”になっています。
お酒を飲むことで、普段なら言えないことを言ってしまう。
距離を取っていた相手に、少しだけ近づいてしまう。
笑ってごまかした言葉の奥に、本当の感情がにじむ。
この作品が「お酒系の百合」として受け止められているのは、そうした感情の揺れが物語の中心にあるからでしょう。
原作は塀。
監督は佐久間貴史、シリーズ構成は米内山陽子、キャラクターデザインは吉成鋼です。
主題歌・挿入歌の項目には、鈴代紗弓、青山吉能、寿美菜子、天海由梨奈、富田美憂、河瀬茉希、yonigeの名前が挙がっています。
出演者としては、上伊那ぼたん、砺波いぶき、郡上かなで、遊佐あかね、北杜やえか、張景嵐といったキャラクター名が並んでいます。
百合作品を見るとき、読者が気になるのは「どれくらい百合なのか」という点だと思います。
この作品については、レビューを見る限り、かなり百合寄りに受け止められていると言えます。
実際、視聴者の感想には「軽い気持ちで見たら、じっとりとした百合文学だった」「思った以上に百合だった」「上質な百合アニメ」「お酒×百合が良い」といった反応が並んでいます。
ただし、ここで注意したいのは、単純に甘いだけの作品ではなさそうだということです。
「濃厚な百合描写よりも純粋なサケノススメが見たかった」「主人公が好きになれなかった」「盛り上がりに欠けた」という声もあります。
つまり、『上伊那ぼたん』は“尊い”だけで片付けるより、好き嫌いが分かれる湿度を含んだ作品です。
個人的には、この賛否こそが作品の強さだと感じます。
誰から見ても無難にかわいい百合ではなく、誰かには刺さり、誰かには重く感じられる。
その境界線を攻めているから、レビューの熱量も高くなっているのではないでしょうか。

『上伊那ぼたん』の評価は高い?Filmarksレビュー878件から見える反応
『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』は、Filmarksで878件のレビューが投稿され、評価は3.8です。
評価分布を見ると、4.1〜5.0が37%、3.1〜4.0が45%、2.1〜3.0が13%、1.0〜2.0が6%。
この数字だけを見ると、かなり安定した評価を得ている作品といえます。
特に注目したいのは、レビューの内容がかなり感情的であることです。
「最高です。間違いなく、今季の最高傑作。ぜひとも2期を。原作も買ってしまいました」という強い支持の声があります。
一方で、「自分が濃厚な百合作品はそこまで好きではないだけで、作品としてのクオリティは高い」という冷静な評価もありました。
これは、作品の完成度と好みが分かれて語られているということです。
つまり「自分には合わないけれど、良い作品なのは分かる」という見方が出ている。
このタイプの評価は、実はかなり信頼できます。
単なるファンの絶賛だけではなく、距離を置いた視聴者からも“作りの良さ”が認められているからです。
レビューで繰り返し出てくるキーワードは、関係性、湿度、作画、演出、各話ごとの違いです。
ある視聴者は「毎話映画みたいだった」と書き、また別の視聴者は「話ごとに絵柄や演出を変えている」と感じています。
「総作画監督が置かれていないためか、各話ごとに変わる作画スタイルが珍しい」という見方もありました。
もちろん、作画が毎回変わることについては「面白い」と受け取る人もいれば、「作画崩壊なのか、そうでないのか」と戸惑う人もいます。
ここはまさに、この作品の評価が割れやすいポイントです。
統一感を求める人には不安定に見える。
一方で、話数ごとに違う感情や空気を描くための演出として見れば、かなり挑戦的です。
筆者としては、この“毎話違う雰囲気”は、お酒と感情の揺れを描く作品に合っていると感じます。
お酒の味が種類によって変わるように、人との距離感もその日の空気で変わる。
昨日は笑えた言葉が、今日は妙に刺さることもある。
そう考えると、話ごとの作画や演出の違いは、作品全体のテーマと響き合っているように見えます。
また、「行間を読ませる描写」「各話のEDでストーリーが語られる」「画で語ることを大事にしている」という反応も目立ちます。
これは、セリフで全部説明する作品ではなく、視線や間、画面の雰囲気で感情を伝えるタイプだということです。
百合作品において、この“言わなさ”はとても重要です。
「好き」と明言するより、隣に座る距離が少し近い。
「寂しい」と言うより、相手のグラスを見る時間が長い。
そういう小さな表現を拾える人ほど、この作品を深く楽しめるのではないでしょうか。
2026夏アニメ百合枠として『バンドリ! ゆめ∞みた』は注目できる?
『バンドリ! ゆめ∞みた』は、2026年7月2日23時より放送される『BanG Dream!』プロジェクトのTVアニメ新シリーズです。
主役となるのは、夢限大みゅーたいぷ。
6月21日に開催された「夢限大みゅーたいぷ 47都道府県制覇の旅『スーパーポジション ~スピンアップ編~』東京公演」で、メインキービジュアルとPV第2弾が公開され、あらすじも明らかになりました。
この作品の基本設定は、バンドとしてデビューするために突然集められたメンバーたちの物語です。
それぞれの個性や能力には光るものがある。
しかし、とてもバンド活動ができる状態ではない。
そこから「彼女たちは、バンドは、生き残っていけるのか」という問いが立ち上がります。
このあらすじだけでも、関係性好きの読者にはかなり引っかかるものがあるはずです。
最初から仲が良いわけではない。
才能はあるけれど、まとまっていない。
そんな少女たちが一つのバンドとして形になっていく過程には、友情、衝突、依存、憧れ、嫉妬、信頼が入り混じります。
百合という言葉をどこまで広く捉えるかにもよりますが、少なくとも“女の子同士の感情の濃さ”を楽しみたい人には、注目する価値がある作品です。
『バンドリ!』プロジェクト自体は、ブシロード発の次世代ガールズバンドプロジェクトです。
特徴は、キャラクターとライブがリンクしていること。
アニメ、ゲーム、リアルライブなどを通じて、多方面に展開しています。
2026年2月28日にはプロジェクト11周年を迎えています。
現在は全52話構成のミニアニメ『元祖!バンドリちゃん』が1年間にわたって配信中です。
さらに秋には、TVアニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』および『BanG Dream! Ave Mujica』の続編となる新作映画『BanG Dream! Ave Mujica prima aurora』の公開が予定されています。
2027年1月には、同作の続編TVアニメの放送も予定されています。
加えて、新作リズムゲーム『BanG Dream! Our Notes』のリリースも控えており、プロジェクトは10周年以降もかなり活発です。
この流れの中で登場する『ゆめ∞みた』は、単発の新作アニメというより、バンドリ全体の次の一手として見るべき作品でしょう。
PV第2弾では本編シーンが使用され、オープニングテーマには夢限大みゅーたいぷの新曲「これはぼくたちの生存のあらすじ」が起用されています。
この曲名も非常に象徴的です。
「生存」という言葉は、単なるデビューや成功よりも重い響きを持ってい


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