結論からいうと、『手札が多めのビクトリア』は2026年8月時点でまだ完結していない。
小説家になろう版・書籍版・コミカライズ版のいずれも連載中で、2026年7月からはテレビアニメも放送されている。
なろう版だけは第一部(書籍1巻分)が完結済みだが、シリーズ全体としては物語が続いている状態だ。
『手札が多めのビクトリア』とは?あらすじと基本情報
『手札が多めのビクトリア』は、守雨によるライトノベル作品だ。
小説投稿サイト「小説家になろう」にて2021年9月15日から連載が始まった。
書籍版はMFブックス(KADOKAWA)から刊行されており、2022年7月25日に第1巻が発売されている。
イラストは第1・2巻を藤実なんなが担当し、第3巻以降は牛野こもに交代した。
藤実なんなはキャラクター原案としてシリーズ全体のビジュアルにも関わっている。
物語の主人公は、ハグル王国の凄腕工作員として変装技術と体術で数々の任務をこなしてきた女性・クロエだ。
上司の裏切りをきっかけに組織を離れたクロエは、隣国アシュベリー王国で一般市民「ビクトリア」として、憧れていた「普通(しあわせ)」な人生をやり直すことを決意する。
セカンドライフ初日に保護した捨て子の少女ノンナとの交流、そして騎士団長ジェフリーとの出会いをきっかけに、彼女の新生活は移住先の国の中枢を巻き込む展開へと広がっていく。
令嬢ロマンスとアクションを掛け合わせた「人生修復物語」であることが、本作の大きな魅力になっている。
小説家になろう版は完結してる?現在の連載状況
検索で気になる人が多いのは、まず原作となる「小説家になろう」版の連載状況だろう。
調べたところ、なろう版は2つのパートに分かれている構成であることがわかった。
- 第一部:2021年9月15日〜11月8日に連載。「手札が多めのビクトリア1〜元工作員は人生をやり直し中〜」として公開されており、書籍版の第1巻に相当する。
- 第二部:2022年4月28日から連載中の「手札が多めのビクトリア2」。書籍版では第2巻以降の内容にあたる。
このうち第一部については、投稿ページ上に「本編完結済み。番外編を時々更新してます」と明記されている。
つまり第一部の本編はすでに完結していることが確認できる。
一方で第二部にあたる「手札が多めのビクトリア2」は現在も連載が続いており、こちらはまだ完結していない。
「なろう版は完結しているか」への正確な答えは、「第一部(1巻分)は完結済みだが、第二部(本編)は連載中」というものになる。
読者の多くはシリーズ全体としての完結を知りたくて検索しているはずだ。
その意味では、シリーズはまだ完結していないと考えるのが妥当だろう。
書籍版(MFブックス)は今何巻まで発売済み?刊行ペースを検証
書籍版は継続して刊行が続いており、2026年6月25日時点で既刊4巻となっている。
第1巻の発売は2022年7月25日、第4巻の発売は2026年6月25日だ。
つまり約4年(47か月)かけて4巻が刊行されている計算になり、単純計算では1年あたり1巻弱というペースになる。
著者は守雨、キャラクター原案は藤実なんな、第3巻以降のイラストは牛野こもという体制で制作が進められている。
原作は、ビクトリアがノンナを保護してから5年後、シェン国での研究生活を終えたビクトリア・ノンナ・夫ジェフリーの一家がアシュベリー王国へ帰国する場面まで描かれている。
さらにその後、ビクトリアが古い冒険小説に隠された暗号を解読し、新たな謎に挑む展開へと進んでいる。
この進行度を踏まえると、書籍版はまだ完結には至っていないと判断できる。

コミカライズ版は何巻まで進んでいる?電子書店の配信状況も確認
漫画版(コミカライズ)は、牛野こもの作画によって『FLOS COMIC』にて2022年12月16日から連載されている。
調べたところ、単行本は2026年7月17日発売の第7巻が最新刊であることが確認できた。
2022年12月の連載開始から2026年7月の第7巻まで、約43か月で7巻が刊行されており、平均するとおよそ半年に1巻、年間ではおよそ2巻ペースという計算になる。
電子書籍サービスのめちゃコミックでは、2026年7月24日時点で単行本6巻分・話数にして83話までが配信されていることも確認できた。
紙の単行本と電子配信のあいだにはややタイムラグがあるようだ。
コミックウォーカーやebookjapan、コミックシーモアなど複数の電子書籍サービスでも配信されている。
読者からは「緻密な世界観」「日常を丁寧」「優しい主人公」といった感想が寄せられている。
コミカライズは書籍版よりも刊行ペースが速く、原作小説の進行に近い位置まで描き進められている印象だ。
コミカライズが完結していない以上、原作・漫画のどちらの軸から見ても「シリーズとして完結」とは言えない状況にある。
アニメ化はいつ決まった?放送情報・スタッフ・キャストまとめ
『手札が多めのビクトリア』のテレビアニメ化は、2025年9月に発表された。
その後2026年2月にキービジュアルが公開され、放送は同年7月からと案内された。
実際の放送は2026年7月7日(火)深夜24時から、テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知・テレビせとうち・テレビ北海道・TVQ九州放送の各局で開始されている。
AT-Xでは7月11日(土)21時00分から放送されており、月曜28時30分・土曜6時00分にリピート放送も行われている。
配信はdアニメストアで行われているほか、その他の配信サイトでも順次配信が予定されている。
キャストには、主人公ビクトリア(クロエ)役に安済知佳、若山詩音、阿座上洋平らが名を連ねている。
オープニングテーマはハク。が担当し、作詞・作曲をあい、編曲をハク。と河野圭が手がけている。
エンディングテーマはKI_ENが担当し、作詞・作曲を野川爽良、編曲をトオミヨウとKI_ENが手がけている。
原作者の守雨は公式コメントで、主人公ビクトリアについて「多才で優秀なビクトリアが、物事にどう向き合い、どう感じ、どう判断し、その結果どう動いたか」に焦点を当てて書いたと語っている。
さらに「強いだけでなく、賢いだけでもない。悩み迷いながらも常に最善を選ぼうとする27歳の女性」というビクトリア像や、彼女に影響を受けて救われていく周囲の人々の姿も見どころだとコメントしている。
アニメが全何話構成になるかは、本記事執筆時点で公式サイトに明記が見当たらなかった。
一般的な12〜13話構成のテレビアニメであれば、書籍1巻〜2巻程度の内容がベースになるケースが多いが、これはあくまで一般的な傾向からの推測にすぎない。
したがって、アニメを見て「その後の展開が気になる」という読者は、書籍2巻以降やなろう版第二部、あるいはコミカライズで続きを追う形になりそうだ。
【考察】なぜ「完結してる?」と検索されるのか、完結までの見通しを試算
ここからは筆者としての見解を述べたい。
「完結してる?」という検索が生まれる背景には、いくつかの要因が重なっていると考えられる。
まず、なろう版が第一部・第二部という珍しい構成になっている点だ。
第一部のページに「本編完結済み」という表示があること自体が、シリーズ全体の完結と誤解されやすい要因になっているのではないかと筆者としては感じる。
実際には第一部はあくまで書籍1巻分のエピソードであり、シリーズの本筋は第二部以降で続いている。
また、2026年7月にアニメ放送が始まったことで新規読者が急増したことも大きいだろう。
「原作は先まで進んでいるのか」「アニメの後の展開を知りたい」という需要が一気に高まったと考えられる。
ここで筆者なりに、完結までの目安を数字から試算してみたい。
コミカライズは連載開始から現在まで平均で年2巻ペースを保っている。
原作小説は5年後のシェン国帰国エピソードまで描かれたうえで、さらに新たな暗号解読編に入っており、物語の軸としてはまだ複数の展開が残っていると読める。
仮にこの先も「シェン国帰国後」の物語がもう1〜2巻分続くと仮定し、コミカライズが年2巻ペースを維持するとすれば、コミカライズが原作に追いつく、あるいはシリーズ全体の一区切りが見え始めるまでには、少なくともあと1〜2年程度はかかると見るのが自然だろう。
もちろんこれは現時点の刊行ペースをもとにした筆者独自の試算であり、今後のペース変化や公式発表によって前後する可能性がある点は留保しておきたい。
なお、本作の累計発行部数について「100万部突破」という紹介を目にすることがあるが、これは2026年7月時点の情報として複数の媒体で紹介されているものの、正確な集計時点や算出方法までは確認できていない。
正確な発行部数は、MFブックスの公式サイトや出版社発表など一次情報で確認してほしい。
こうしたメディアミックスによる刊行ペースの変化は、令嬢ロマンス・悪役令嬢もの・異世界人生やり直しものといったジャンルの他作品でも見られてきた現象だ。
アニメ化のタイミングで既刊の重版や関連書籍の刊行が活発化する例は珍しくなく、本作もこの流れに近い動きをたどる可能性は十分にあるだろう。
個人的には、アニメ化を機に書籍・コミカライズともに刊行ペースがやや上がる可能性はあると見ている。
一方で、書籍版は年1巻弱というこれまでのペースが大きく変わらない場合、完結までにはまだ相応の年数を要すると考えるのが自然だ。
当面は「アニメを見つつ、原作・コミカライズで続きを追う」という楽しみ方がしばらく続きそうだ。
まとめ
『手札が多めのビクトリア』は、なろう版の第一部(書籍1巻分)こそ完結している。
しかし第二部にあたる本編・書籍版・コミカライズ版はいずれも2026年時点で連載中であり、シリーズ全体としては完結していない。
書籍版は2026年6月25日時点で既刊4巻、コミカライズは2026年7月17日時点で既刊7巻となっている。
2026年7月7日からはテレ東系列やAT-Xでアニメも放送されており、dアニメストアでの配信も行われている。
続きが気になる場合は、書籍2巻以降やコミカライズ、なろう版第二部を追うことで、アニメの先の展開を知ることができる。
発行部数や巻数など変動しやすい情報については、最新は公式サイトや出版社発表で確認するのがおすすめだ。
よくある質問
『手札が多めのビクトリア』は今何巻まで出ていますか?
2026年6月25日時点で書籍版(MFブックス)は既刊4巻、2026年7月17日時点でコミカライズ版は既刊7巻となっている。完結時の総巻数は公式に発表されていない。
アニメはどこで見られますか?
テレビ東京系列(テレ東・テレビ大阪・テレビ愛知・テレビせとうち・テレビ北海道・TVQ九州放送)で2026年7月7日から放送され、AT-Xでは7月11日から放送、dアニメストアでも配信されている。
原作はどこで読めますか?
小説家になろう(第一部・第二部)で無料公開されているほか、MFブックス(KADOKAWA)から書籍版が刊行されている。コミカライズはコミックウォーカーやebookjapan、コミックシーモアなどで読むことができる。



コメント