結論から言うと、「薬屋のひとりごと」のコミカライズは2種類あり、2026年9月時点でビッグガンガン版が第17巻、サンデーGX版が第22巻まで発売されています。
いずれもアニメの放送分(第1期・第2期の全48話)をすでに追い越して連載が進んでいる状態です。
ビッグガンガン版(ねこクラゲ作画)は2026年7月24日発売の第17巻が最新刊で、次の第18巻は2027年1〜3月頃の発売が予想されています。
もう一方のサンデーGX版「薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~」(倉田三ノ路作画)は2026年6月18日発売の第22巻が最新刊で、第23巻は2026年12月頃の発売が見込まれています。
この記事では、アニメ第何期がコミカライズの何巻・おおよそ何話に相当するのかを整理しながら、2026年9月現在で確認できる最新刊情報と、今後のメディア展開までまとめていきます。
そもそも「原作漫画」とは?小説とコミカライズの違いを整理
まず整理しておきたいのが、「薬屋のひとりごと」には厳密には「原作漫画」というものは存在しない、という点です。
この作品の原作は、日向夏によるライトノベル(ヒーロー文庫刊)であり、漫画版はあくまで小説を漫画化した「コミカライズ」という位置づけになります。
とはいえ検索する読者の多くは、漫画版そのものを指して「原作漫画」と呼んでいる場合が多いはずです。
そこでこの記事でも、読者の検索意図に合わせて「コミカライズ2作品=原作漫画」として、その巻数・話数の進行状況を中心に解説していきます。
なお小説の原作も現在も刊行が続いており、2025年11月25日発売の第16巻が最新刊です。コミカライズはこの小説をベースにしながら、それぞれ独自のペースで漫画化を進めているという構造になっています。
発行元のイマジカインフォスが2026年8月15日に発表した公式情報によると、原作小説とコミック2作品(ビッグガンガン版・サンデーGX版)を合算したシリーズ全世界累計部数(海外翻訳版含む)は5,700万部を突破したとされています。
アニメ第1期放送前(2023年9月末)の2,400万部から、第1期終了時に3,300万部、第2期放送を経て4,500万部、そして第3期放送を前に5,700万部へと推移してきた計算で、アニメ化のたびに部数が大きく伸びていることが分かります。
これだけのストックと支持層があるからこそ、2つのコミカライズが同時進行できる土台になっているとも言えるでしょう。
アニメは漫画の何巻・何話まで描かれた?期別の対応表
アニメとコミカライズの対応関係を知っておくと、「アニメの続きをどこから読めばいいか」が分かりやすくなります。
2024年放送のアニメ第1期(全24話)は、小説でいうとほぼ第1〜2巻の内容に相当していました。
そして2025年1月10日から2025年7月4日まで日本テレビ系で放送されたアニメ第2期(全24話)は、小説の第3〜4巻までの内容が描かれたとされています。
このアニメ第2期の範囲を、コミカライズの巻数に置き換えると次のようになります。
| 媒体 | 該当巻数(アニメ2期相当) |
|---|---|
| 原作小説 | 第3巻〜第4巻 |
| ビッグガンガン版コミック | 第8巻の途中から |
| サンデーGX版コミック | 第8巻の途中から |
つまり、アニメ第1期・第2期を通しての全48話をすでに視聴済みの方であれば、どちらのコミカライズも「8巻の途中」まで読み進めれば、アニメで描かれた範囲に到達する計算になります。
ちなみにビッグガンガン版では、この原作小説4巻に対応するストーリーの一区切りが、ファンの間で「砦編」と呼ばれて完結が話題になったこともあります。
ただしこれは物語全体の完結ではなく、あくまで一つの章(エピソード群)が終わったという意味なので、連載自体はその後も続いています。
この対応を踏まえたうえで、それぞれのコミカライズが現在何巻まで進んでいるのかを見ていきましょう。
ビッグガンガン版(ねこクラゲ)は現在何巻・何話まで進んでいる?
まずビッグガンガン版(スクウェア・エニックス刊)についてです。
作画を手がけるのはねこクラゲ先生、構成は七緒一綺氏で、こちらは電子書籍でも配信されており、比較的読みやすい環境が整っているコミカライズです。単話配信は行われておらず、基本的には単行本(既刊17巻)としてまとめて読む形が中心になっています。
2025年11月25日に第16巻、そして2026年7月24日に最新第17巻が発売されました。
次の第18巻については、これまでの刊行ペースから2027年1〜2月頃が発売予想として挙げられており、ファンの巻数計算サイトでは、その第18巻には第86話〜第92話あたりのエピソードが収録される可能性が高いと見積もられています。
この話数はあくまで既刊の平均収録話数から逆算した推定値であり、出版社の公式発表ではない点には注意してください。
アニメ第2期相当が「8巻の途中」からであることを踏まえると、17巻まで進んでいる現在は、アニメでは未放送の範囲、つまり原作小説でいえば5巻以降の物語にまで到達していると考えてよいでしょう。
2026年8月時点では、長期休載や連載終了といった公式発表は確認されておらず、月刊ビッグガンガンの連載陣にも継続して名前が掲載されています。

サンデーGX版「猫猫の後宮謎解き手帳」は現在何巻まで進んでいる?
もう一方のコミカライズが、小学館サンデーGX版「薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~」です。
作画は倉田三ノ路先生が担当しており、こちらもアニメ第2期に相当するのはビッグガンガン版と同じく「第8巻の途中から」とされています。単行本のほか、サンデーGXの連載アプリ上で一部話数が先読み配信される形式が取られており、単行本収録より前にアプリで内容を確認できる場合があります。
2025年12月19日に第21巻、そして2026年6月18日に最新第22巻が発売されました。
次の第23巻については、これまでの発売間隔から2026年12月頃になるとの見方が有力ですが、こちらも出版社からの正式な発売日発表ではない推定情報です。
第22巻では、夜の都に現れた見世物の一座で目撃された謎の「仙女」の噂を、猫猫が義兄・羅半とともに確かめに向かうエピソードが描かれており、皇弟としての立場を明かした壬氏との文のやり取りも重要な場面として登場しています。
このサンデーGX版はビッグガンガン版よりも巻数の刻み方が細かい傾向があり、単純な巻数だけでビッグガンガン版と比較すると混乱しやすい点には注意が必要です。
内容の到達点で見ると、両コミカライズはほぼ横並びで原作小説の先の展開まで描いており、どちらを選んでも「アニメの続き」を十分に楽しめる状態になっています。
次巻の発売予想時期をまとめると、次のようになります。
| コミカライズ | 最新刊 | 発売日 | 次巻予想 |
|---|---|---|---|
| ビッグガンガン版 | 第17巻 | 2026年7月24日 | 2027年1〜3月頃 |
| サンデーGX版 | 第22巻 | 2026年6月18日 | 2026年12月頃 |
アニメ第3期・劇場版・ゲーム化・実写化の展開まとめ
「薬屋のひとりごと」は現在、アニメだけでなく複数のメディアで展開が広がっている作品です。コミカライズがどこまで先取りできているかは、こうしたメディア展開のペースとも関わってきます。
- TVアニメ第3期:2026年10月2日(金)から「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」枠(日本テレビ系、毎週金曜よる11時)で放送開始。分割2クールで、第1クールが2026年10月から、第2クールが2027年4月から。オープニングテーマはヨルシカの新曲、謎の仙女・白娘々(パイニャンニャン)役は上田麗奈が担当。舞台は後宮から市井、さらに隣国へと広がる。
- 劇場版:原作者・日向夏による完全新作ストーリー「薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝」が2026年12月11日に公開。後宮で5年前に亡くなった妃の遺体を故郷へ返すため、猫猫と壬氏が水上都市・未南州へ旅立つ、シリーズ初の劇場版オリジナルストーリー。
- ゲーム化:2026年9月9日のNintendo Directで、コーエーテクモゲームスと東宝が完全新作ミステリーアドベンチャー「薬屋のひとりごと~偽りの皇弟~」を発表。2027年初頭にNintendo Switch2・Nintendo Switch・PS5・Steam向けに発売予定。
- 実写化:2026年9月3日、Prime Videoが実写ドラマ化を発表。猫猫役を芦田愛菜が演じ、東宝とAmazon MGMスタジオの共同製作により2028年に世界独占配信予定。
これらのメディア展開が進むほど、コミカライズが持つ「原作小説をどこまで先取りしているか」というストックの重要性は増していくと考えられます。
なお2026年8月9日からTVerで第1期・第2期の全48話が無料配信されたことも話題になりましたが、これを見て「続きが気になる」という読者にとっては、まさにコミカライズの巻数を追いかけることが最短ルートになるはずです。
考察:なぜ2つのコミカライズが並行して展開されているのか
ここからは筆者個人の見解になりますが、同一作品に対して2つの出版社・作画家によるコミカライズが並行して展開されているのは、決して珍しい手法ではないものの、狙いがはっきり見える事例だと感じます。
似た構図として挙げられるのが「魔導具師ダリヤはうつむかない」で、こちらも男性向け媒体と女性向け媒体で別々の作画によるコミカライズが同時に走っており、読者層ごとに演出や見せ方を変える戦略が取られています。
また「ソードアート・オンライン」「魔法科高校の劣等生」「Re:ゼロから始める異世界生活」のように、複数の漫画家を同時に起用して短期間で原作数巻分まで進める手法も、大型ライトノベル作品では珍しくありません。
「薬屋のひとりごと」の場合は、これらとは少し違って、同じ「アニメ2期=8巻途中まで」という到達点をビッグガンガン版・サンデーGX版の両方が共有しながら、そこから先の展開速度や作画の見せ方で差をつけている点が特徴的だと筆者としては見ています。
原作小説とコミック2作品を合算したシリーズ全世界累計部数が5,700万部規模にまで達している以上、1つのコミカライズだけでは需要を吸収しきれないほどの読者層があると出版社側が判断した可能性は十分にあると考えます。
サンデーGX版の巻数更新情報がビッグガンガン版に比べてやや追いづらいと筆者が感じる理由の一つは、単行本情報と連載アプリ上の先読み配信情報が分かれて掲載されており、公式サイト上で最新巻数だけをひと目で確認できるページが整理されていない点にあるように思います。ビッグガンガン版は電子書籍ストアの既刊一覧が比較的見やすく更新されているため、この差が「追いやすさ」の印象差につながっているのではないでしょうか。
今後の見通しとしては、2026年10月からのアニメ第3期放送を機に、両コミカライズともに新規読者の流入が見込まれますが、個人的には、単話の先読み配信を持つサンデーGX版の方が「アニメを見てすぐ続きが気になった」層を短期的に取り込みやすいのではないかと予想しています。一方でビッグガンガン版は既刊の電子書籍アクセスのしやすさから、腰を据えて全巻をまとめ読みしたい層に強いのではないかと見ています。
いずれにしても、アニメ・小説・2つのコミカライズ・劇場版・ゲーム・実写ドラマという多数の入り口がある作品であることは、この「薬屋のひとりごと」というコンテンツの奥行きの深さを示しているのではないでしょうか。
まとめ
「薬屋のひとりごと」のコミカライズは、ビッグガンガン版(ねこクラゲ)とサンデーGX版「猫猫の後宮謎解き手帳」(倉田三ノ路)の2種類が存在します。
アニメ第1期・第2期(全48話)は、いずれのコミカライズでも「第8巻の途中」までに相当し、ビッグガンガン版は2026年7月24日発売の第17巻、サンデーGX版は2026年6月18日発売の第22巻まで進んでいます。
2026年10月からのアニメ第3期放送、12月の劇場版公開を前に、原作を先取りして読んでおきたい方は、まずはどちらかのコミカライズを8巻以降から読み進めてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
アニメ第2期はコミカライズの何巻まで見れば追いつける?
ビッグガンガン版・サンデーGX版のいずれも、第8巻の途中までがアニメ第2期(全24話)の範囲に相当します。
ビッグガンガン版とサンデーGX版はどちらから読むべき?
内容の到達点はほぼ同じですが、作画のタッチや配信形式(サンデーGX版はアプリ先読みあり)が異なるため、書店や電子書籍サイトで試し読みをして好みに合う方を選ぶのがおすすめです。
原作漫画の最新刊はどこで確認できる?
出版社(スクウェア・エニックス/小学館)の公式サイトや電子書籍配信サービスの作品ページで、最新の発売巻数を確認するのが最も確実です。なお価格やキャンペーン内容は変動することがあるため、購入前に必ず公式情報を確認してください。



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