2026年9月23日時点で、アニメ『ホタルの嫁入り』に公式発表されたロケ地・聖地・舞台モデルはありません。 舞台は明治時代の日本と、架空の島「天女島」です。
この記事では、「公式発表なし」と判断した根拠と確認範囲を具体的に示します。あわせて、ファンが実際に足を運んだイベント会場、放送前に世界観を感じられる明治建築の施設、放送後に聖地が生まれるかの見通しを整理しました。
「ホタル ロケ地」で検索すると表示されるドラマ『ホタルノヒカリ』との違いも、後半でまとめています。
『ホタルの嫁入り』の聖地・舞台モデルはどこ?確認した範囲と結論
公式に明示された実在のモデル地・聖地はありません。 筆者が2026年9月23日時点で確認した情報源は次のとおりです。
- TVアニメ公式サイト:作品紹介、ニュース、スタッフ・キャスト
- TVアニメ公式X:放送・イベントの告知
- 小学館コミック公式サイトのインタビュー:「Creator’s Lounge/『ホタルの嫁入り』橘オレコ氏に聞く」(2023年、単行本1巻発売を記念して掲載)
- 書店関連メディアのインタビュー:「全国書店員が選んだおすすめコミック2024」第1位受賞記念インタビュー(2024年2月掲載)
- 放送日・追加キャスト発表時の報道:2026年7月末〜8月初めの各アニメ情報サイトの記事
いずれにも、「この場面のモデルはこの町・この建物」と実在地を示した記述は見当たりませんでした。
アニメ公式サイトの作品紹介でも、舞台は「文明開化が進む明治時代」と時代で説明されているだけです。
なお、「確認できない」はあくまで筆者が調べた範囲での結論です。今後、公式から背景モデルが発表される可能性は残っています。
放送は2026年10月9日(金)23時30分から、全国フジテレビ系「ノイタミナ」枠で始まります。アニメーション制作はdavid productionです(その他のスタッフ・キャストは記事末のよくある質問にまとめました)。
なぜ実在のロケ地がない?舞台が架空の天女島と「明治」だから
中心舞台が架空の島「天女島」であり、原作者が特定の場所ではなく「明治という時代」を軸に作品を組み立てたためです。
天女島は架空の島
※ここから、原作中盤以降の展開に少し触れます。
物語の途中から重要な舞台になるのが「天女島」です。アニメの追加キャスト発表でも、津田健次郎さんが演じる三枝は「天女島のヤクザ」と紹介されています。
作中の天女島は、外の法が届きにくい閉ざされた島として描かれています。実在の島がモデルだという公式説明はありません。
そもそもアニメには、実写ドラマのような「撮影した場所」という意味のロケ地がありません。中心舞台まで架空となれば、ピンポイントの聖地が生まれにくいのは自然なことです。
原作者は「和と洋が混ざる時代」として明治を選んだ
前述の小学館コミックのインタビューで、橘オレコさんは舞台選びについて語っています。
それによると、殺し屋とお姫様の物語を描くうえで、できるだけ違和感のない時代を選んだそうです。そのうえで、和と洋が入り混じる明治時代なら作画も楽しそうだと考えたと明かしています。
このインタビューでは、特定の町や建物を取材して舞台にしたという話は出てきません。
筆者はこの発言を、本作の聖地を考えるうえで一番の手がかりだと見ています。作品の舞台の魅力は「どこか」ではなく、「和洋が入り混じる明治の空気」そのものにあるということです。
公式あらすじにも実在の地名はない
小学館の単行本1巻の紹介文も、「時は明治」と時代を示すだけです。桐ヶ谷家の屋敷がどの町にあるかといった、実在の地名は書かれていません。
アニメ『ホタルの嫁入り』ファンが実際に訪れた場所(イベント会場)
実在の聖地はなくても、作品に関連して実際にファンが集まった場所はあります。ただし、以下はいずれも終了しています。
新宿駅メトロプロムナードの描き下ろし掲出(小学館発表)
小学館の発表によると、2026年2月23日から3月1日まで、東京メトロ丸ノ内線・新宿駅のメトロプロムナードに、橘オレコさんの描き下ろし新作が掲出されました。
最新11巻の発売とアニメ化を記念した企画で、紗都子と進平の穏やかな日常を描いたエピソード「縁結びの橋」が先行公開されました。同じ発表では、このエピソードが3月16日にマンガワンで公開されると案内されています。
全国アニメイトの原作完結記念フェア(アニメイト告知)
アニメイトの告知によると、2026年8月3日から9月6日まで「原作完結記念フェア」が開かれました。
少し整理が必要なのが「完結」の意味です。本編は2026年1月に最終話が公開され、その後に番外編などが掲載されました。アニメイトの告知では、2026年8月掲載分をもって原作が完結すると案内されています。
先行上映会(報道・公式告知)
放送前には、東京・江東区のユナイテッド・シネマ豊洲で第1〜3話の先行上映会が開かれました。報道や公式告知によると開催日は2026年9月6日で、Lynnさん、内山昂輝さん、伊東健人さんが登壇しています。
放送前の段階で「巡礼先」になったのは、駅広告・ショップ・映画館といったイベント型の拠点でした。風景そのものではなく、企画に合わせて人が集まる場所だった点が、本作の特徴です。

『ホタルの嫁入り』の舞台はどこ?原作の設定(明治・天女島)をおさらい
舞台は明治時代の日本で、物語が進むと架空の天女島へ移ります。 聖地の考え方を整理するため、原作の基本情報を確認しておきます。
前述のインタビュー記事によると、原作は2023年1月1日に、小学館のマンガアプリ「マンガワン」とWEBコミックサイト「裏サンデー」で連載が始まりました。
作者の橘オレコさんは、ドラマ化もされた『プロミス・シンデレラ』で知られる漫画家です。
主人公は、伯爵家の令嬢・桐ヶ谷紗都子です。家名にも美貌にも恵まれながら、余命わずかと言われています。
紗都子はある日、謎の殺し屋・後藤進平に命を狙われます。生き延びるため、彼女は自分から進平に結婚を持ちかけます。
その場しのぎの提案のはずが、進平は「とんでもなく愛が重い男」でした。ここから二人の命がけの婚約生活が始まります。
人気の規模も押さえておきます。2026年8月の放送日発表時の報道によると、累計発行部数は450万部を突破しています。
受賞歴としては、コミックシーモアの「電子コミック大賞2024」大賞、「全国書店員が選んだおすすめコミック2024」第1位があります。
タイトルにある「ホタル」は、作品全体を通じた大切なモチーフです。原作1巻には、進平が捕まえてきたホタルを紗都子のいる部屋に放つ印象的な場面があります。
筆者としては、この「ホタル」と「明治の和洋折衷」の2つが、ファンが作品の世界に近づくための一番の手がかりになると考えています。
聖地の代わりに行ける場所は?明治建築を残す施設が候補(筆者提案)
博物館 明治村・旧岩崎邸庭園・江戸東京たてもの園など、明治期の建物を保存・公開している施設が候補です。 ここからは公式情報ではなく、筆者の提案です。作品のモデル地だと主張するものではありません。
選んだ基準は「和と洋が混ざる明治の建築を、実物で見られるか」です。
| 施設名 | 場所 | 作品との共通点 |
|---|---|---|
| 博物館 明治村 | 愛知県犬山市 | 明治期の建造物を多数移築。文明開化の街並みを歩ける |
| 旧岩崎邸庭園 | 東京都台東区 | 洋館と和館が並ぶ明治の邸宅。華族の屋敷の空気に近い |
| 江戸東京たてもの園 | 東京都小金井市 | 明治以降の洋館や商家を移築。暮らしの変化を見比べられる |
正直にお伝えすると、筆者は今回、これらの施設を本作のために現地取材したわけではありません。そのため「作中のあの部屋と同じ」といった断定はしません。
代わりに、筆者が候補を絞るうえで重視した点を書いておきます。
原作の紗都子の生活は、和装が基本でありながら、洋装や洋風の調度も自然に入り込んでいます。洋館と和館を一つの敷地で見比べられる旧岩崎邸庭園は、この「同じ家の中で和と洋が混ざる感覚」を体感するのに向いていると考えました。
一方の明治村は、建物単体ではなく町並みとして明治を歩けるのが強みです。紗都子が暮らした時代の街の広がりを想像したい人に向いています。
明治村は、同じ明治時代を描いたアニメとのコラボ実績もあります。博物館 明治村の公式情報によると、2025年9月13日から12月14日まで、TVアニメ『ゴールデンカムイ』とのコラボイベント「博物館 明治村×ゴールデンカムイ 明治村滞在記」が開かれ、謎解きゲームやコラボグルメが展開されました。
もうひとつの手がかりの「ホタル」は、各地の清流や公園で例年初夏に観賞できます。原作の場面を思い浮かべながら見るのもよいでしょう。
開館日・料金・ホタルの見頃は年によって変わります。訪れる前に、各施設や自治体の最新情報を確認してください。
考察:アニメ化で『ホタルの嫁入り』の聖地は生まれるのか
ここからは、記者としての私見です。
筆者は、放送後に「特定の一か所」へ巡礼が集中する形にはなりにくいと見ています。一方で、公式企画をきっかけにした「イベント型の聖地」が生まれる可能性は十分あると考えています。
ノイタミナ過去作との条件の違い
ノイタミナ枠で聖地巡礼が大きく広がった例としては、埼玉県秩父市を舞台にした『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』がよく知られています。
この作品は、現代の実在の町をそのまま舞台にしていました。駅や橋など、ファンが「同じ場所」に立てる風景が作中にそろっていたのです。
『ホタルの嫁入り』は条件が逆です。時代は明治、重要な舞台は架空の島です。同じ形の「風景の聖地」が生まれると考えるのは難しいと、筆者は見ています。
制作会社の視点から見た背景美術
アニメーション制作のdavid productionは、報道でも紹介されているとおり『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズや『はたらく細胞』で知られるスタジオです。
どちらも、原作が持つ独自の世界観を映像に起こすことが評価されてきた作品です。筆者の見立てでは、本作でも「実在の町をなぞる背景」より、「原作の明治像を再現する背景」が中心になると考えます。
もちろん、背景美術の参考として実在の洋館が使われる可能性はあります。その場合でも、エンドクレジットの「美術協力」「取材協力」などで公式に示されるかどうかが、判断の分かれ目になるでしょう。
明治ものアニメの前例は「施設コラボ」
参考になるのは、先ほど触れた『ゴールデンカムイ』と博物館 明治村のコラボです。
作品の舞台そのものではなくても、時代の空気を共有する施設が公式企画の会場になったことで、ファンが訪れる理由が生まれました。
本作も、明治の華族文化や和装が大きな魅力です。こうした点から筆者は、明治建築の施設や和装体験と組んだコラボ企画が、本作の「巡礼先」になる道筋として最もありそうだと考えています。
背景モデルの「噂」には注意したい
放送が始まると、背景を見たファンが「この洋館に似ている」と投稿することは十分考えられます。
ただ、ファンの考察と公式情報は分けて考える必要があります。噂が広がると、関係のない私有地や住宅地に人が集まってしまうおそれがあるからです。
本記事の更新方針
筆者は、次のような情報が出た時点でこの記事を更新する予定です。
- エンドクレジットの「美術協力」「取材協力」に実在の施設名が載った場合
- 公式から背景モデルや舞台モデルが明かされた場合
- コラボカフェ・企画展・施設コラボの会場が発表された場合
- 自治体や観光施設との連携企画が発表された場合
公式に明示された場所と、ファンが雰囲気を楽しむ場所は、はっきり分けて伝えるべきだと筆者は考えています。それが、作品と地域の両方を守ることにつながるからです。
補足:「ホタル ロケ地」で出る『ホタルノヒカリ』との違い
「ホタル ロケ地」で多く表示されるのは、ドラマ・映画『ホタルノヒカリ』の情報です。 『ホタルの嫁入り』とはまったく別の作品です。
| 項目 | ホタルの嫁入り | ホタルノヒカリ |
|---|---|---|
| 原作者 | 橘オレコ | ひうらさとる |
| 出版社・媒体 | 小学館「マンガワン」ほか | 講談社「Kiss」 |
| 映像化 | TVアニメ(2026年10月〜) | 実写ドラマ(2007年・2010年)、映画(2012年) |
| 時代・舞台 | 明治時代、架空の天女島 | 現代の東京(映画版はローマが舞台) |
| 実在ロケ地 | 公式発表なし | 実写作品のため撮影地あり |
『ホタルノヒカリ』は、綾瀬はるかさんが「干物女」の雨宮蛍を演じた日本テレビ系のドラマです。実写作品なので撮影地があり、ロケ地を紹介するファンサイトも多数あります。
「ロケ地」という言葉が、実写作品の『ホタルノヒカリ』と強く結びついています。そのため、両作品の情報が検索結果で混ざりやすくなっています。旅行を計画する際は、どちらの作品の情報かを必ず確認してください。
まとめ
『ホタルの嫁入り』には、2026年9月23日時点で公式発表されたロケ地・聖地・舞台モデルはありません。舞台が明治という「時代」で語られ、重要な舞台の天女島も架空の島だからです。
これまでファンが集まったのは、新宿駅の掲出、アニメイトのフェア、先行上映会といったイベント型の場所でした。
今後チェックすべきは、10月9日の放送開始後のエンドクレジットと、公式のコラボ企画発表です。最新情報は公式サイトと公式Xで確認するのが確実です。
よくある質問
『ホタルの嫁入り』の天女島は実在する?
実在しません。作中の架空の島で、実在の島がモデルだという公式発表も確認できていません。
綾瀬はるかさんが出ていたドラマと同じ作品?
違います。綾瀬はるかさん主演のドラマは、ひうらさとるさん原作の『ホタルノヒカリ』です。『ホタルの嫁入り』は、橘オレコさん原作の明治時代を舞台にした作品です。
アニメ『ホタルの嫁入り』の放送日とスタッフ・キャストは?
2026年10月9日(金)23時30分から、全国フジテレビ系「ノイタミナ」枠で放送開始です。監督は亀井隆広さん、キャラクターデザインは愛敬由紀子さん、制作はdavid productionです。キャストは、紗都子役がLynnさん、進平役が内山昂輝さん、小川康太郎役が伊東健人さん、三枝役が津田健次郎さんと発表されています。
放送後に聖地が発表される可能性は?
可能性はありますが、現時点では未定です。中心舞台が架空のため、特定の風景よりも、明治建築の施設などと組んだコラボ企画の会場が巡礼先になる形が考えられます。



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