「『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の聖地はどこ?」と検索して来た人に、まず結論からお伝えします。
2026年7月放送のTVアニメ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』について、原作者や公式サイドから「ここがモデルです」と明言された実在の聖地巡礼スポットは、現時点(2026年7月)では確認されていません。
がっかりさせてしまったら申し訳ないのですが、これは「情報を探しきれていない」ということではなく、作品の設定そのものが「架空のスーパーS」という、特定の実在店舗をモデルにしていると公言されていないタイプの作品だからです。
とはいえ、原作漫画『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』(通称「ヤニすう」)にまつわる基本情報や、原作者・地主さんの経歴、アニメ化の詳細を押さえておけば、今後もし聖地情報が出た時にすぐピンとくるはずです。
この記事では、作品の基礎知識から、聖地巡礼という文化そのものの解説、そして「なぜ今のところモデル地が特定できないのか」を、記者の視点も交えて詳しく解説していきます。
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』とは?あらすじと基本情報
まず作品の概要をおさらいしておきましょう。
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は、漫画家・地主さんによる作品です。
2022年3月9日から作者自身のTwitter(現X)上で連載がスタートし、同年からは『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)でも連載されている、いわゆる「SNS発」の人気作品です。
略称は「ヤニすう」。当初は『スーパーの裏でヤニ吸う話』というタイトルで発表されており、連載開始からしばらくして現在のタイトルに改題された経緯があります。
2026年1月時点で、電子書籍を含む累計部数は300万部を突破しています。
物語の舞台は、24時間営業のスーパーマーケット「スーパーS」。
冴えないサラリーマンの佐々木は、仕事帰りに立ち寄るこのスーパーで、二番レジ担当の店員・山田とのやり取りを心の支えにしています。
ある日、レジに山田がおらず、代わりに喫煙所で声をかけてきたのが謎めいた女性店員・田山でした。
佐々木は田山に誘われるまま、スーパーの裏にある従業員用喫煙所で一緒にタバコを吸うようになり、そこから静かな交流が始まっていきます。
実は「山田」と「田山」は同一人物で、勤務中とそれ以外で振る舞いを変えているという設定が、この作品の大きな魅力のひとつになっています。
- 「次にくるマンガ大賞2022」Webマンガ部門で1位を獲得
- 「マンガ大賞2023」にノミネート
- 「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」第4位
- 「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック2023」第1位
- 「第7回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」4位
このように、発表以来さまざまな賞レースで高く評価されてきた作品であることが分かります。
そもそも「聖地巡礼」とは?モデル地・ロケ地との違い
「聖地巡礼」という言葉自体、アニメファンにはおなじみですが、あらためて整理しておきます。
聖地巡礼とは、アニメや漫画、映画などの作品の舞台になった場所や、制作に縁の深い実在の地を、ファンが実際に訪れることを指します。
たとえば映画『君の名は。』の舞台のひとつとされる岐阜県飛騨市には、公開後多くのファンが訪れました。
また、漫画『僕らはみんな河合荘』では、作者の宮原るりさんの出身地である岐阜市内の「川原町」や「長良橋」、「岐阜公園」などが作中の風景として繰り返し描かれており、地元自治体が「聖地巡礼MAP」を制作するほど、モデル地との対応関係がはっきりしている事例です。
こうした作品では、作中カットと実在のスポットを見比べることで、階段の形や看板の位置まで一致することが分かり、ファンの間で「答え合わせ」のような楽しみ方が広がっています。
一方で、すべての作品にこうした明確なモデル地があるわけではありません。
作者が特定の実在の街を意識して描いていても、それを公式に明言していないケースや、そもそも架空の街・架空の店舗として設定を作り込んでいるケースも多くあります。
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は、現時点では後者に近い作品だと考えられます。
舞台「スーパーS」に実在のモデルはある?現時点での結論
読者の皆さんが一番知りたいのはここでしょう。
結論として、2026年7月時点で、原作者・地主さんやアニメ製作委員会側から「スーパーSのモデルはこの店舗です」といった具体的な発表は確認できていません。
作中に登場する舞台は、あくまで「スーパーS」という架空の名称の24時間営業スーパーであり、実在の特定チェーン店や特定住所を指し示す情報は、少なくとも原作の書誌情報やWikipediaなどの公開情報の範囲では明らかにされていません。
ただし、まったく手がかりがないわけではありません。
原作の連載経緯を振り返ると、地主さんは『月刊ビッグガンガン』で連載していた前作『ロクレイ -天成市りんね区役所第六感部助霊課活動記-』が現実離れした設定だったことから、その反動として「現実寄りの作品」を目指して本作を描き始めたという経緯が語られています。
そして、地主さん自身に接客販売の経験があったことも、スーパーを舞台にした理由のひとつだったと明かされています。
つまり、特定の実在店舗をモデルにしたというよりは、作者自身の接客・小売業での実体験や観察が、スーパーSという舞台のリアリティの土台になっていると考えるのが自然です。
主人公・佐々木の出身地が三重県であることや、通勤ルートとして描かれる街の雰囲気なども、作中の演出として描かれてはいますが、これも「モデルとなった実在の駅」や「特定の街」を示すものではなく、あくまでキャラクター設定の一部として押さえておくのがよいでしょう。
アニメ化情報:放送局・放送日・スタッフ・キャスト
聖地巡礼情報の有無とは別に、アニメ版の基本情報もこの機会に整理しておきます。
TVアニメ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は、2026年7月9日からTBS系28局にて全国同時放送が予定されています。
一足先に、ABEMAでは2026年6月3日から先行配信も行われました。
アニメーション制作は旭プロダクションが担当し、監督は鈴木理人さんと森あおいさんの2名体制、シリーズ構成は井上美緒さん、キャラクターデザインは大滝那佳さんが務めています。
音楽は河野伸さんと青木沙也果さんが担当しています。
主人公・佐々木役の声優は佐藤拓也さん、山田(田山)役は星希成奏さんが演じます。
そのほか、スーパーSの店長・後藤役に行成とあさん、レジチーフの前澤役に日笠陽子さん、ベテランレジ係の大野役に豊口めぐみさんといった実力派声優が脇を固めているのも見逃せないポイントです。
同時期の2026年夏には、獣人×ヘビースモーカーの日常を描く『ヤニねこ』も放送予定で、SNS上では「同じクールに“ヤニ”系タイトルが2本そろうのは珍しい」といった声も見られました。
喫煙という現代では肩身の狭いテーマを扱いながらも、両作とも喫煙そのものよりも、その周囲にある人間関係や時間の流れに焦点を当てている点が共通していると感じます。
他作品の聖地巡礼事例から見る「モデル地が分かる条件」
では、どういう作品なら聖地巡礼情報がはっきり分かるのでしょうか。
先ほど触れた『僕らはみんな河合荘』を例に見てみると、モデル地が明確になる作品にはいくつか共通点があることが分かります。
- 作者が出身地や馴染みのある土地を舞台にしていることを公言している
- 自治体や観光協会が「聖地巡礼マップ」などを公式に制作している
- 作中カットと実景を比較する記事やファンの検証が多数蓄積されている
『僕らはみんな河合荘』の場合、岐阜市出身の宮原るりさんが描いたこと、岐阜市自体が2018年に公式の聖地巡礼MAPを制作したことなどが重なり、川原町や長良橋、岐阜公園といった具体的なスポットが「聖地」として広く認知されるようになりました。
これに対して『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は、現時点でこうした「自治体主導の聖地マップ」や「作者による明確なモデル地公表」が確認できていません。
このため、現段階で特定の実在店舗名や住所を「ここが聖地です」と断定することは、正確性の観点からもできないというのが正直なところです。
今後、聖地情報が発表される可能性はある?
ここからは、記者としての見立てを書いていきます。
個人的には、今後アニメ放送が進み、作中の街並みや商店街のカットが増えていくにつれて、ファンの間で「ここが元になっているのでは」という考察や検証が自然発生的に盛り上がっていく可能性は十分にあると考えています。
『僕らはみんな河合荘』の記事でも、太田北公園横の道路のように「筆者の予想」として紹介されているスポットがあったように、聖地巡礼というジャンルは、公式発表を待たずにファンの熱量で情報が積み上がっていく文化があります。
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は、累計300万部を超える人気作であり、放送局もTBS系28局と規模が大きいことから、今後グッズ展開やコラボ企画が進む中で、公式側から舞台裏の設定資料や制作陣のインタビューが出てくる可能性もゼロではないでしょう。
特に、原作者・地主さんが接客販売の経験を作品作りに活かしていることを踏まえると、実在のどこか特定の一店舗というより、いくつかの店舗や経験の“合成”として「スーパーS」が作られている可能性も考えられます。
そう考えると、この作品はいわゆる「一点集中型の聖地」ではなく、「作者の実体験の総体としてのリアリティ」を楽しむタイプの作品だと捉えるのが、筆者としてはしっくりきます。
もちろんこれはあくまで推測であり、今後公式から具体的な発言があれば、その情報を優先すべきです。
読者の皆さんも、公式Xアカウントやアニメ公式サイトの続報をこまめにチェックしておくとよいでしょう。
まとめ
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の聖地巡礼について、現時点で分かっていることを整理すると次の通りです。
- 舞台の「スーパーS」に、公式が認めた実在のモデル店舗は現時点で確認されていない
- 原作者・地主さんの接客販売経験が、作品世界のリアリティの土台になっていると考えられる
- アニメは2026年7月9日からTBS系28局で放送、ABEMAでは6月3日から先行配信済み
- 制作は旭プロダクション、監督は鈴木理人さん・森あおいさんの2名体制
- 佐々木役は佐藤拓也さん、山田(田山)役は星希成奏さんが演じる
「聖地がどこか」をすぐに知りたかった方には物足りない結論だったかもしれませんが、根拠のない場所を断定してしまうことは、読者の皆さんを混乱させることにもつながります。
今後アニメの放送が進むにつれて、街並みの描写や制作陣からのコメントが増え、聖地情報がアップデートされる可能性は十分にあります。続報が出次第、この記事も更新していく予定です。
よくある質問
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の聖地は本当にどこにもないの?
現時点(2026年7月)で、原作者やアニメ製作委員会から公式に「ここがモデルです」と発表された実在のスポットは確認されていません。作中の舞台「スーパーS」は架空の設定として描かれています。
アニメはいつから、どこで見られる?
TVアニメは2026年7月9日からTBS系28局で全国同時放送されています。ABEMAでは一足早く2026年6月3日から先行配信が行われました。
原作漫画はどこで読める?
『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)での連載のほか、作者自身のX(旧Twitter)でも連載が続いています。単行本は「ビッグガンガンコミックス」レーベルから刊行されており、2026年1月時点で既刊8巻です。



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