『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』4巻は2024年1月25日発売、サブタイトルは「たぶんあなたとだから好きなんだ」。佐々木と田山の関係が一歩進み、シリーズ初のグッズ付き特装版としてオリジナルエコバッグも同時発売された。
本記事ではネタバレを含む内容紹介と読者の反応、そして特装版エコバッグの中身までまとめて解説する。
『ヤニすう』4巻はどんな内容?あらすじをネタバレ紹介
4巻のサブタイトルは「たぶんあなたとだから好きなんだ」。田山と自分の間にできた透明だけれど確かな絆を、佐々木が不器用ながらも少しずつ受け入れ始める一冊として描かれている。
まず基本設定をおさらいしておきたい。
主人公・佐々木は、いわゆるブラック企業に勤める冴えない中年サラリーマンだ。彼のささやかな癒しは、行きつけのスーパーで働くレジ担当の女性・山田さんの笑顔だった。
ある夜、癒しを求めてスーパーを訪れたものの山田さんは不在で、しかも今どき煙草を吸える場所もない。
意気消沈する佐々木に「ここなら吸える」と声をかけてきたのが、少し奇抜な服装の女性・田山だった。
実はこの田山、勤務中の山田さんが仕事終わりに見せるもうひとつの顔なのだが、鈍感な佐々木は最後までそのことに気づかないまま、スーパーの裏で田山とタバコを吸うのが日課になっていく。
これがシリーズ全体を貫く基本設定であり、この「二面性」こそが物語最大の仕掛けになっている。
4巻では、その関係性がさらに一歩進む。
新たな一年は、佐々木が自分の歳を忘れることから始まる。
そこに「大五郎」という存在の飼い主との出会いが加わり、田山の予期せぬ一面が発覚するエピソードも描かれる。
振り回されてばかりのおじさんっぷりは相変わらずだが、騒がしくも不思議と楽しい日々が続けばいいという小さな希望が、佐々木の胸に灯る。
しかし物語の終盤、その希望を大きく揺るがす夜が訪れる――という引きで4巻は幕を閉じる。
この「日常の温かさ」と「一抹の不穏さ」を同居させる構成は、地主先生ならではの見せ方だと感じる。
4巻の見どころ・注目シーンは?
4巻の見どころとしてまず挙げられるのが、喫煙所という特殊な「場」の使い方だ。
読者レビューでは、たばこ屋横の喫煙スペースで山田(=田山)さんと佐々木がタバコを吸うシーンについて、そばにある桜の存在に気づき、思いがけずお花見のような雰囲気になる場面が印象的だったという声が寄せられている。
肩書きも力関係も関係なく、その時にたまたま居合わせた人間同士が言葉を交わせる喫煙所という場所だからこそ、佐々木と田山のような接点が生まれた、という読み解き方をしているレビューもある。
もうひとつの見どころは、佐々木の会社の飲み会を欠席するくだりだ。
読者レビューでは「なんかいわくがありそう」という感想とともに、同僚たちの間で「佐々木さんは本部で一時話題の人だった」と噂されていることや、田山との会話で佐々木自身が「ここに戻って来た時少し……心の具合が良くなかった」と口にしていることが取り上げられている。
佐々木の過去に何があったのか、5巻以降への伏線として気になったという声が目立つ。
さらに、作中に登場する「大野さん」という人物の存在感も、レビューで繰り返し話題にのぼっている。
大野さんの若い頃の美しさに関するくだりに驚いたという感想が複数見られ、脇を固めるキャラクターたちの存在感も4巻の魅力のひとつになっている。
田山(山田)さん自身についても、この4巻で「予期せぬ一面」が発覚するという説明がある。
二人の関係がゆっくりと変化していく中で、彼女の内面により深く踏み込んでいく巻になっているようだ。
読者の受け止め方としては、「にぶちん」な佐々木がまだ自分の気持ちに完全には自覚的でない一方、山田(田山)さんの方は心情がかなり進んでいる印象がある、という声も見られる。
新人時代の相手が佐々木だと確信すれば、二人の関係が一歩先に進むのではないか、という期待も語られている。
基本情報:発売日・ページ数・価格
4巻の基本的な書誌情報は以下の通りだ。
- 作品名:スーパーの裏でヤニ吸うふたり(4)
- 著者:地主
- 出版社:スクウェア・エニックス
- レーベル:ビッグガンガンコミックス
- 電子版・紙版発売日:2024年1月25日
- ページ数:242ページ(電子書店による記載の違いあり)
- 価格:718pt(789円・税込)
- ISBN:9784757587090
紙・電子どちらでも読める作品で、電子書籍サービスによっては会員登録限定クーポンなどで割引価格になるケースもある。
価格やポイント表記は時期によって変わる可能性があるため、購入時は各書店の最新表示を確認してほしい。
シリーズは現在8巻まで刊行されており、4巻はちょうど物語の中盤にあたる巻と言える。
4巻の特装版とは?エコバッグ付きの中身を紹介
4巻の見どころとしてもうひとつ外せないのが、特装版の存在だ。
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』4巻には、通常版とは別に「スーパーSエコバッグ付き」特装版が同時発売された。
これはシリーズにおいて初めてグッズが付属する特装版とされている。
特装版のISBNは9784757587106で、通常価格は1,980円(税込)。
通常版の単行本本体に加えて、作中に登場するスーパー「スーパーS」のオリジナルエコバッグがセットになっている。
エコバッグのデザインは、POPで洒落た赤色をベースに、スーパーSのロゴと地主先生の描き下ろしイラストが入っているのが特徴だ。
サイズは各電子書店・出版社の商品ページの表記によると、広げた状態で縦約570mm×横約330mm、収納時は縦約140mm×横約140mmとコンパクトにたためるタイプで、素材はポリエステル製とされている。
購入者のレビューでも「凹凸のある表紙がとても素敵」「エコバッグもしっかりしてる」「大きいし生地厚いので重宝すると思う」といった声があり、見た目のかわいらしさだけでなく実用性も評価されているようだ。

なお、このシリーズでは4巻以降も3巻・6巻・8巻で特装版が発売されており、こちらはエコバッグではなく小冊子「裏ヤニ」(3巻)、「裏ヤニ2」(6巻)、「裏ヤニ3」(8巻)が特典として付属する形式が取られている。
グッズ付き特装版という点では、4巻の「スーパーSエコバッグ付き」はシリーズの中でもやや異色の存在と言えるだろう。
特装版は通常版に比べて発行部数が限定されがちで、発売から時間が経つとネットストアの在庫が「在庫なし」になっているケースも見られる。
フリマサイトなどでは中古品として取引されている例も見られるが、価格や在庫状況は流動的なため、購入を検討する場合は公式の電子書店や出版社の情報を確認するのが確実だ。
読者の評価・レビューはどうなっている?
4巻は複数の電子書籍サイトでレビューが投稿されており、評価は総じて高い水準にある。
各電子書店のレビュー欄の表示による限りでは、サイトによって多少差はあるものの、5点満点中4.5〜4.8前後の評価が付けられていることが多い。
ただしこの数値は投稿時点でのユーザーレビューの平均であり、今後の投稿数の増減によって変動する可能性がある点には留意してほしい。
好意的なレビューの傾向
好意的なレビューでは、「次巻が楽しみすぎる」「山田さんの心情がかなり進んだ印象」といった、恋愛の行方への期待を寄せる声が目立つ。
喫煙所を舞台にした静かなコミュニケーションに癒されたという感想も多く、忙しない日常の中でのゆるやかな時間の流れを評価する読者が多いようだ。
「読んでてやきもきする」「もどかしい」といった、二人の距離感そのものを楽しむ感想も多く見られる。
厳しい視点のレビューの傾向
一方で、シリーズ全体に対するレビューの中には、20代の女性が45歳の中年男性を無条件に肯定する構図に違和感を覚える、という厳しい視点の意見も存在する。
すべての読者が同じように楽しめる作品というわけではなく、設定や関係性の描き方について賛否が分かれる部分もある、という点は公平に触れておきたい。
とはいえ全体としては、「癒される」「ほのぼの」「胸キュン」といった感情タグが多く付けられており、疲れた心を休めたい読者からの支持が厚い作品であることは間違いなさそうだ。
アニメ化情報との関係は?
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は、2026年7月9日からTBS系28局にて全国同時放送のテレビアニメが始まっている(毎週木曜23時56分、AT-Xでも放送)。ABEMA・Netflixでの最速配信も行われている。
メインキャストは、佐々木役に佐藤拓也さん、山田/田山役に星希成奏さん。ほかに後藤役を行成とあさん、大野役を豊口めぐみさん、小畑役を安田陸矢さん、前澤役を日笠陽子さん、鈴木役を高橋伸也さんが演じている。
監督は鈴木理人さん・森あおいさんが務め、シリーズ構成は井上美緒さん、キャラクターデザインは大滝那佳さん、アニメーション制作は旭プロダクションが担当している。オープニングテーマは「ずっと真夜中でいいのに。」、エンディングテーマはimaseさんが手がけている。
4巻は原作コミックスの中盤に位置する巻であり、アニメでどこまでの範囲が描かれるかによっては、この4巻のエピソード――「大五郎」の飼い主とのエピソードや、田山の新たな一面が明かされる展開――が映像化される可能性もある。
アニメを見て原作が気になった読者にとって、4巻は物語の温度感が大きく動き出す重要なポイントとして押さえておきたい巻だ。
考察:4巻はシリーズ全体の中でどんな位置づけか
ここからは筆者としての見方になるが、4巻は『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』というシリーズにおいて、ひとつの転換点にあたる巻だと感じている。
1巻・2巻では佐々木の鈍感さと田山(山田)さんとのすれ違いがコミカルに描かれていた。
それに対し3巻で二人の間に「互いの想いへの気づき」が生まれ、4巻ではその気づきをどう受け止め、どう関係として形にしていくかというフェーズに入っている。
サブタイトルの「たぶんあなたとだから好きなんだ」という言葉は、まさにこの巻の空気感を象徴していると考えられる。
個人的に興味深いのは、喫煙所という限定された空間をここまで丁寧に「関係構築の舞台」として機能させている点だ。
年齢も立場も違う二人が、煙草を吸うという行為を介してだけ本音に近い言葉を交わせる――という設定は、単なる恋愛描写にとどまらない。
現代の職場や人間関係における「本音を言いにくさ」を、裏側から照らしているようにも読める。
こうした「年の差」や「秘密を共有する関係」をモチーフにした作品は他にも少なくない。たとえば、世代の異なる二人が趣味を介して静かに心を通わせていく『メタモルフォーゼの縁側』や、秘密や距離感を抱えた者同士の日常を丁寧に積み重ねていく『違国日記』などと並べてみると、この作品もまた「立場の違う二人が、限られた空間・時間の中でだけ素の自分を出せる」という関係性のリアリティを大切にしている点で、同じ系譜にあると筆者としては考えている。
こうした関係性の積み重ね方が支持されたこと自体も、この作品の広がりを説明する一因ではないかと個人的には感じている。実際、原作は2022年3月にSNS投稿として始まり、月刊「ビッグガンガン」での連載化を経て、2026年1月時点で電子書籍を含む累計部数が300万部を突破したと公式に発表されている。喫煙所という誰の目にも留まりにくい日常の隙間を丁寧に描いた点が、この広がりの背景にあるのではないか、というのはあくまで筆者の推測にすぎないが、そう考えると4巻での関係の深まり方にも納得がいく。
また、4巻で新たに描かれる「大五郎の飼い主」とのエピソードは、これまで喫煙所とスーパーという狭い舞台の中で進んできた物語に、外の世界とのつながりを持ち込む役割を果たしているように見える。
佐々木と田山の関係が、二人だけの閉じた空間から少しずつ外に開かれていく過程として捉えると、シリーズ全体の中でも重要な布石になっている巻だと考えられる。
特装版のエコバッグについても触れておきたい。
グッズ付き特装版というと派手なアクリルスタンドや設定資料集のようなものを想像しがちだが、あえて「エコバッグ」という日常使いできるアイテムを選んだのは、この作品が「スーパー」という生活の場を舞台にしていることと無関係ではないだろう。
読者が実際にスーパーへ買い物に行く際にこのバッグを使うことで、作品の世界観を日常に持ち帰れるという仕掛けは、地味ながらもファンの満足度を高める良い選択だったのではないかと筆者は感じている。
今後の展開としては、5巻以降で描かれる佐々木の過去や、飲み会のくだりで示唆された「本部での話題」をめぐるエピソードへの布石が、この4巻の随所に埋め込まれている可能性が高い。
2026年7月からのアニメ放送によって新規読者が増えていることも踏まえると、4巻はまさに「これから原作を追いかけたい」という読者にとって、物語の温度が変わる分岐点として読む価値の大きい一冊だと言えるだろう。
まとめ
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』4巻「たぶんあなたとだから好きなんだ」は、2024年1月25日発売、佐々木と田山の間に生まれた確かな絆と、それを揺るがす夜の予感を描いた重要な一冊だ。
大五郎の飼い主との出会いや田山の新たな一面など見どころが多く、初のグッズ付き特装版として発売された「スーパーSエコバッグ付き」版(1,980円・税込)も、作品の世界観を日常に持ち帰れるアイテムとしてファンから注目されている。
2026年7月9日にスタートしたテレビアニメをきっかけに原作に触れる読者にとっても、物語の空気が大きく動き出す巻として押さえておきたい一冊だ。
よくある質問
『ヤニすう』4巻のサブタイトルは?
「たぶんあなたとだから好きなんだ」というサブタイトルが付けられている。佐々木と田山の間に生まれた絆を象徴する言葉になっている。
4巻の特装版には何が付いてくる?
スーパーSのロゴと地主先生の描き下ろしイラストが入ったオリジナルエコバッグが付属する。シリーズ初のグッズ付き特装版とされている。なお3巻・6巻・8巻の特装版には、エコバッグではなく小冊子「裏ヤニ」シリーズが付属している。
アニメ版はどこで見られる?
2026年7月9日からTBS系28局で毎週木曜23時56分に放送されているほか、ABEMA・Netflixでの最速配信も行われている。放送日時は変更となる場合があるため、最新情報は公式サイトを確認してほしい。



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