『タヌキとキツネ ゆるっと』は、アタモトさんの人気フルカラーコミック『タヌキとキツネ』を、ゆるいタッチのモノクロ漫画で描いた新シリーズです。
1巻はフロンティアワークスのリラクトコミックスから2025年11月14日(金)に紙・電子同時発売され、続刊「ゆるっと 2」は2026年10月15日(木)に発売予定です。
さらに、TVアニメ『タヌキとキツネ』が2026年10月4日(日)朝7時から、テレ東系6局ネット「アニもり!」内で放送をスタートします。
この記事では、ゆるっと1巻・2巻の発売日や価格、書店特典、アニメの放送日・キャスト・制作会社までを整理し、原作との違いやこの秋のシリーズ展開の意味を記者の視点で考えます。
『タヌキとキツネ ゆるっと』とは?アタモトによる原作のモノクロ漫画版
答えを先に書くと、原作『タヌキとキツネ』の2匹を白黒の線で描き直し、描き下ろしエピソードも収めたコミックです。
公式サイトでは「今日も明日も、きみといっしょ」というキャッチコピーとともに紹介され、定価は770円+税、判型はA5変判です。
電子書店の作品紹介でも、仲良しの2匹がゆるっとしたタッチのモノクロ漫画で登場し、穏やかな日常と可愛らしさを楽しめる一冊で、この本だけで読める描き下ろしエピソードも収録と案内されています。
Amazonの商品説明では「新シリーズスタート」と位置づけられ、紙版の総ページ数は132ページと掲載されています。
一方、1巻に収録された描き下ろしの話数・ページ数は、公式告知では明示されていません。
「単発のスピンオフ」ではなく「新シリーズ」として打ち出されていた点は、2巻の刊行につながる伏線だったと筆者は受け止めています。
原作『タヌキとキツネ』とは?累計135万部・10周年の人気シリーズ
原作は、お山で暮らすのんびりやのタヌキと、素直になれないキツネの日常を描いた、アタモトさんのフルカラーコミックです。
コミックス1巻は2016年11月15日に発売され、50ページ以上の描き下ろしが話題になりました。2026年はそこから数えてちょうど10周年にあたります。
原作の各巻では、お絵かきやかけっこ、かくれんぼといった遊びや、四季折々の出会い、星のきらめきや凍った小川、少し怖い暗闇といった“ワクワク探し”が題材になってきました。
シリーズ累計部数は、2026年8月のアニメ制作発表の時点で135万部突破とされています。
なお、2025年秋の『ゆるっと』発売告知の時点では「累計130万部突破」と紹介されていたので、この1年ほどで約5万部上積みされた計算です。
関連書籍は、フルカラーのコミックス1〜10巻に加えて、絵本『小さなともだち』『冬のおはなし』『ちびっこの冒険』の3冊があり、「ゆるっと」の名を冠したLINEスタンプも展開されています。
映像化も今回が初めてではありません。2018年には制作会社レスプリによるショートアニメが作られ、YouTubeなどで公開されています。
「ゆるっと」という言葉がスタンプでも使われていることから、本書のタイトルは、ファンにすでになじみのある“力の抜けた側面”の呼び名を引き継いだものだと読み取れます。
ゆるっと1巻の発売日・価格・ページ数は?書店特典もチェック
ゆるっと1巻の基本情報を、公式サイトと書店の商品ページをもとに表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | タヌキとキツネ ゆるっと |
| 著者 | アタモト |
| 出版社/レーベル | フロンティアワークス/リラクトコミックス |
| 発売日 | 2025年11月14日(金)※紙・電子同時 |
| 定価 | 770円+税(税込847円) |
| 判型 | A5変判 |
| ページ数 | 132ページ(Amazon掲載情報) |
| ISBN | 978-4-86657-894-1 |
参考までに、原作コミックス1巻はフルカラーで109ページ、定価880円+税でした。
モノクロ版は、原作1巻よりページ数が多く、価格はひと回り抑えられています。
発売時には、各書店で次のような特典が用意されていました。
- アニメイト:アタモトさん描き下ろしイラストを使った木製スタンドスタンプ付きの有償特典版
- 未来屋書店・紀伊國屋書店・くまざわ書店・丸善ジュンク堂書店:イラストカード
複数チェーンで特典が付く形は、ファンの多いシリーズ作品では珍しくありませんが、新シリーズの1巻としてしっかり売り場を確保しようとしていたとも読めます。
価格や電子ストアの割引、特典の在庫は変わることがあるため、購入前に公式サイトや各ストアで最新情報を確認してください。

TVアニメ『タヌキとキツネ』はいつから?放送日・キャスト・制作会社
TVアニメ『タヌキとキツネ』は、2026年10月4日(日)から毎週日曜朝7時00分、テレ東系6局ネット「アニもり!」内で放送されます。
アニメ情報サイトの番組表では、YouTube、ネットもテレ東、TVerでの配信も案内されています。配信のタイミングや期間は、公式サイトで確認しておくと安心です。
キャストとスタッフは以下のとおりです。
- タヌキ:久野美咲さん
- キツネ:東山奈央さん
- オオカミ:森川智之さん
- ウサギ/ナレーション:長縄まりあさん
- クマ/ウサギ:永塚拓馬さん
- 監督:日野トミーさん
- シリーズ構成・脚本:木原梨花さん
- アニメーション制作:アカツキメディアスタジオ
アカツキメディアスタジオはアカツキの子会社で、TVアニメ「クマーバ」「ンめねこ」など、地上波のショートアニメを中心に手がけてきたスタジオです。
ゆるい動物キャラクターの短尺アニメで実績のある会社が担当する点は、作品の空気感と相性がよい人選だと筆者は感じます。
公開されたキービジュアルは、2匹が仲良くおにぎりを頬張る姿で、原作の“食べて遊んでのんびり”な世界観がそのまま伝わる一枚です。
アタモトさんは、10周年の節目にTVアニメ化が実現したのは応援してくれた人たちのおかげだ、という趣旨の感謝のコメントを寄せています。
日曜朝のファミリー向け枠での放送は、2018年のWeb配信ショートアニメとは届く層が大きく異なります。子どもを含む新しい読者が一気に増える可能性がある点で、シリーズにとって大きな転機と言えそうです。
『タヌキとキツネ ゆるっと 2』はいつ発売?61Pの描き下ろしと記念フェア
『タヌキとキツネ ゆるっと 2』は2026年10月15日(木)発売予定で、61ページの描き下ろしが収録されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | タヌキとキツネ ゆるっと 2 |
| 著者 | アタモト |
| レーベル | リラクトコミックス(フロンティアワークス) |
| 発売日 | 2026年10月15日(木) |
| 定価 | 税込913円 |
| 描き下ろし | 61ページ |
公式Xでは、累計135万部突破とあわせて「大ボリューム61P」の描き下ろし収録が告知されています。
1巻では分量が示されていなかった描き下ろしが、2巻では具体的なページ数でうたわれている。この変化は、既存ファンへの強い購入理由として打ち出されていると考えられます。
アニメイトでは、描き下ろしアンブレラマーカーが付いたアニメイトセット(税込1,573円)も予約受付中です。
あわせて、「『タヌキとキツネ』TVアニメ化&新刊発売記念フェア」が2026年10月1日(木)から全国の対象書店で順次始まっています。
- 特典:アタモトさん描き下ろしの特製ステッカー(「あさ」「ひる」「ゆう」「よる」の全4種)
- 配布条件:対象商品1冊購入ごとに1枚
- 対象商品:原作1〜10巻、『ゆるっと』1巻・2巻、絵本シリーズなど
- 注意点:開始時期は店舗によって異なる場合があり、数量限定でなくなり次第終了
フェアの詳細は、アニメイトホールディングスのプレスリリースやアニメイト通販の商品ページで告知されています。参加店舗は書店ごとに異なるため、店頭や各書店の告知で確認してから出かけるのが確実です。
1巻を買いそびれていた人にとっても、ちょうど良いタイミングといえそうです。
フルカラーの原作とモノクロ『ゆるっと』の違いは?
公式の仕様から比べると、違いは大きく3つあります。
1つ目は色です。
原作は、山の四季や2匹の毛並みの色まで含めて楽しむフルカラー作品です。
白黒になると色の情報が減るぶん、読者の視線は表情や仕草、2匹の距離感に集まりやすくなります。
原作が「景色ごと味わう絵本的な可愛さ」だとすれば、モノクロ版は「やりとりそのものを味わう漫画的な可愛さ」に寄った作りだと考えられます。
2つ目は価格とボリュームのバランスです。
先の表のとおり、ゆるっと1巻は原作1巻より多い132ページで、価格は抑えめです。フルカラー印刷が不要なモノクロだからこそ実現した設計だと推測できます。
3つ目は入口としての役割です。
1・2巻とも税込1,000円を切る価格で、アニメで作品を知った人が最初に手に取る一冊としてもハードルが低くなっています。
考察:アニメ化の年に「モノクロ版」が並ぶ意味
筆者が最も興味深いと感じるのは、シリーズが「足し算」と「引き算」を同時に進めている点です。
TVアニメは、声・動き・音楽を加えて世界を広げる“足し算”の展開です。
一方の『ゆるっと』は、色を抜き、線をゆるめる“引き算”の展開です。
10周年の秋に、2巻の発売がアニメ放送開始のわずか11日後に置かれているのは、偶然ではなく狙ったシリーズ設計だと筆者は考えています。
人気作品が本編とは別にデフォルメ版を出す例は、アニメ・漫画の世界では珍しくありません。『進撃の巨人』の学園コメディ『進撃!巨人中学校』や、『呪術廻戦』のミニアニメ『じゅじゅさんぽ』などがその代表です。
ただし、それらは重い本編に“息抜き”を足すための展開でした。
『タヌキとキツネ』はもともと穏やかな作品なので、ゆる化の目的は「軽くすること」ではなく、「さらに気軽に何度でも手に取れる形にすること」にあると考えられます。
絵本、LINEスタンプ、ショートアニメと形を変えて読者との接点を増やしてきた流れを見ると、『ゆるっと』はその延長にある、もう一つの入口と位置づけるのが自然です。
もう一つの視点は、タヌキとキツネという組み合わせです。
日本の民話では、2匹は人を化かす存在として語られることが多い動物です。
それが本作では、化かし合いではなく「いつも一緒にいる仲良し」として描かれます。よく知られたイメージを温かく裏返している点が、この作品ならではのやさしさにつながっているのではないか、というのが筆者の解釈です。
読み方としては、日曜朝にアニメで2匹の声や動きに触れたあと、白黒の静かな画面で同じ2匹を読み返すと、表現の違いがよく分かるはずです。
A5変判の大きめサイズは親子で並んでのぞき込むのにも向いており、手頃な価格はちょっとした贈り物にもなじみます。
今後については、2巻の売れ行きとアニメの反響しだいで、モノクロ版の続刊が出る可能性もあると個人的には見ています。ただし現時点で3巻の発表は確認できていないため、公式サイトや公式Xの発表を待つのが確実です。

まとめ:『タヌキとキツネ ゆるっと』はアニメ放送の秋に読みたい一冊
『タヌキとキツネ ゆるっと』は、累計135万部を超えるアタモトさんの人気作を、ゆるいタッチのモノクロ漫画で描いた新シリーズです。
1巻は132ページ・税込847円と、原作より手に取りやすい作りになっています。
10月4日にはアカツキメディアスタジオ制作のTVアニメが始まり、10月15日には61ページの描き下ろしを収めた2巻が続きます。
フルカラーの原作、動くアニメ、白黒の『ゆるっと』。同じ2匹を違う手触りで楽しめるこの秋は、シリーズに触れる絶好のタイミングといえそうです。
よくある質問
『タヌキとキツネ ゆるっと』に電子版はありますか?
あります。1巻は紙と電子が2025年11月14日に同時発売され、主要な電子書店で配信されています。2巻の電子版の配信時期は、各ストアの告知で確認してください。
原作を読んでいなくても『ゆるっと』は楽しめますか?
2匹の関係はシンプルで、大きなストーリーの積み重ねがない日常系なので、原作未読でも入りやすいと考えられます。キャラクターに興味を持ったら、フルカラーの原作に進むのもおすすめです。
アニメを見逃したらどこで見られますか?
アニメ情報サイトでは、YouTube、ネットもテレ東、TVerでの配信が案内されています。配信期間や最新情報は、TVアニメ公式サイトで確認してください。



コメント